【雑談】勉強する意味
よく子供が親や先生に「なんで勉強しなきゃいけないの?」て聞くと
「将来役に立つからだよ」
だとか
「いい大学に入っていい会社には入るためだよ」
とか
「なんでそんなこと聞くんだ!そんな子に育てた覚えはない!」
だとか全く腑に落ちない理由や、理不尽な意見を突きつけられたりするもの。
たぶん、ちゃんと理由言えないひとはその人自身よくわかってないか、もしくは自分が学生時代勉強しなくて今損した気分になってるかなんだろうなと思う。
もちろん教育方針として、わかってても理由を全部自分で考えさせるとかいう放任タイプのエリート教育もあるんだろうけど。
たしかに、勉強して得する・役に立つことは山ほどある。
・勉強できる人たちのコミュニティに入れる。
勉強できる人はだいたい頭いいし自信あるし、知的好奇心もあるから会話が面白い。一緒にできるオモロいこと、価値あることの幅も広がる。所謂人脈みたいなものも作りやすい。
・学歴あるだけでポートフォリオ無しでも信頼されやすい自己紹介になる
たとえば自分みたいに「東大ギタリストです」だとか「東大だけど3つダブってます」っていうだけで興味を持ってくれる人が急に増える。特になにか実績を残したわけじゃないのに、自分を表現するキッカケになる。新卒の面接で強いのもこれがあると思う。
・勉強を魔法みたいに思わなくて済む
ある中卒の方の書いた本(とても素晴らしい本です)を読んだとき、「ちゃんと勉強して大学くらいいけばこのくらいの漢字は読めたはずだ。。」みたいに書いてあった。ちなみにみやのはそこ書いてあった漢字、一つくらいしか読めなかった。「ちゃんと勉強してたら今頃こんな人間になれてた」みたいな変な幻想を抱かずに済む。
・胡散臭いものに騙されにくくなる
少しくらい高校のころ化学嚙ってれば、水素水なんて買う人いないはず。ウソをウソだと見抜くチカラはある程度身につく。
・単純に役に立つ
プログラミングできたら役に立つ。論理に強かったら役に立つ。勉強の動機として一番使われやすいやつ。
などなど、枚挙に暇がない、、
ただ、個人的に思うに、勉強したほうがいい理由ってべつに役に立つからじゃないと思うんだよね。
だって役に立つのが目的なら、なにに役に立たせたいか考えるのが当然自然。
ただ、高校生、ましてや小・中学生が
「将来こんなことするだ!」だとか「いまこんなことがしたい!」
なんて意識高くなるのは少数派。
もちろんそうなれた人はそれでいいけど、そうじゃない人は無理に「やりたいこと」なんて見つける必要ない。じぶんも、「こういうことやって生きていこう」みたいな指針が決まったのはこの3,4ヶ月の話。大学選びだって数学の問題が歯ごたえある大学に行きたいくらいにしか思ってなかった。
じゃあそんな「普通の人たち」はなんのために勉強するんだろう??
おそらく理由は単純で、「勉強するのって楽しくて、しかも役に立つから」
だと思う。楽しい、面白いの部分だいじ。
いやいや勉強なんて一つも面白くねえよって人は、面白いの感性がまだ発展途上だと思う。
ピカソの絵を見てよく理解できなかったからっていって、「ピカソの絵はなんも価値のないゴミだ」とはならないでしょ?
ピカソと同じように、「勉強」も正しく評価できる大勢の人達によって価値あるとされてきたもの。
オモロい!と思えるまで勉強しないともったいない。なんでもったいないかと言うと、ここまで社会で勉強勉強!って言われるってことは長い歴史で人類が経験してきたことの中で勉強が一番「オモロくて、役に立つ」ことなんだと思う。
なんだっていい、小中高で習う科目の中で最低一つは興味持てるまで一生懸命向き合ってみる。音楽でも美術でも歴史でも数学でもいい。
もし、例えば数学を大好きになれたら数学の能力がつくだけじゃなく、数式や図形を受け入れる感性がついて、アレルギーもなくなる。
そしたら数式とか図形をよく使う物理だったり建築とかだったりプログラミングだったりに取っつきやすく、楽しんで取り組めるかもしれない。
美術作品を見たとき、「なんでこの曲線は美しいんだろう」ってことを考えるとき、曲線を数式化することで、じぶんの美しいと思う感覚を分析できるかもしれない。
勉強って贅沢品で、そもそも奴隷が働く代わりに暇になったヨーロッパとかの貴族が暇つぶし始めたようなもの。
そんな贅沢品を、当たり前に高校くらいまでは行く世の中でたっぷり時間つかって手に入れるチャンスがあるんだから、やらない手はない。
そんなかんじで、勉強してそれなりにオモロいって思える感性磨けば世の中たのしいことだらけなんだね。
暇つぶしにスマホでゲームやるよりか、ゲーム作っちゃったほうがよほど面白いし暇つぶしになる。